sky77の気ままな旅行記

フライト搭乗記やホテル宿泊記、鉄道乗車記を中心に書いていきます。

【搭乗記】 ANA ファーストクラス //NH112 羽田-シカゴ//

ANAのファーストクラスで羽田からアメリカのシカゴへ飛んだ時の搭乗記になります。

ANAでは東京とシカゴを結ぶ便は1日2便飛ばしており、午前中に羽田発、夕方に成田発で設定されています。戻りは午後成田着、夜羽田着になります。成田発は乗り継ぎを考慮した時間設定になっているので、日本から出発する場合には羽田発が時間を有効に使えそうです。10:40羽田発なので、一部を除けば日本各地から当日の朝飛んできても乗り継げそうです。

【ファーストクラスに搭乗まで】

今回、元々はビジネスクラスで予約していましたが、人生で一度はファーストクラスに乗ってみたかったので、アップグレードポイントを使い申し込むことにしました。申し込み時点では空席待ちでしたが、待つこと3週間、アップグレード完了のメールが来て、ファーストクラスへの搭乗が叶った訳です。

ANAファーストクラスについて】

ANAの機体ファーストクラスが装備されているのはA380-800とB777-300ERのみであり、路線も時期によって変わりますが、2024年6月時点ではアメリカの一部(ニューヨーク、シカゴ、サンフランシスコ、ホノルル)とロンドン線に限られます。

座席はB777-300ERにはTHE suiteと ANA FIRST SQUAREの2種類があります。A380にはTHE suite風のシートが装備されています。THE suiteの方が新しい分にスペックは高いです。

〈THE suite〉※ANA websiteより引用

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ANA FIRST SQUARE〉※ANA websiteより引用
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ちなみにですが、このファーストクラス、普通に購入しようとすると片道100万円は裕に超えます。搭乗便のファーストクラスの値段を見てみましたが、片道190万円となっていました。

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とても手が出せる価格ではないので、特典航空券かアップグレードの空席待ちを狙うのが現実的です。ただし、倍率は高いと思いますので、空席待ちが落ちてくるかは運次第です。

【チェックイン】

シカゴ行きは第3ターミナルからの出発になります。ANAは行き先によってターミナルが異なるので注意が必要です。

第3ターミナルに着くとファーストクラスということで真ん中寄りのEカウンターでチェックインをします。成田空港のZカウンター(通称Z小屋)ほどの特別感はありません。

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発券してもらったチケットには大きく「F」の文字が。テンションが一気に上がります。

【搭乗】

搭乗便は112番ゲートからの出発になります。

予定より少し遅れて搭乗開始。

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運命の分かれ道を左へ進みます。

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搭乗前にこれからお世話になる機体(B777-300ER JA796A)を撮影。
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【機内/座席】

L1ドアから機内に入ると広がっているファーストクラスの空間。8席だけの特別な空間です。1-2-1の配列はビジネスクラスと同じですが、縦に長くビジネスクラスの倍近くはある様に見えました。

〈座席全景〉

窓3つ分の贅沢な空間です。

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〈シートモニター〉

43インチ4K対応

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〈コントローラー〉

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〈収納スペース〉

座席右前

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左下
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右横、鏡もありました。
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右下
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大きめのものは上の棚に入れることになりそうですが、小物は色々収納できそうでした。降りるときに忘れてしまいそうでしたが。

コンセントはイヤホンジャックと共に左下の収納スペースのところにありました。

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〈アメニティ〉

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なお、この便のファーストクラス搭乗者は3名とのこと。

【出発】

ウェルカムドリンクはオレンジジュースにしました。ビジネスクラスではプラスチックのコップでしたが、ファーストクラスではグラスで提供されます。

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搭乗が完了し、定刻から10分くらい遅れてプッシュバック。

GE90エンジンスタート時の独特な重低音と振動がこれからの11時間のロングフライトの始まりを告げます。

程なくして滑走路へ向けタキシングを開始、誘導路上のライトをノーズタイヤが踏むたびに重々しい振動が伝わってきます。

滑走路手前で20分程待機をした後、11:25 2基のGE90エンジンが唸りを上げ離陸を開始、現時点では世界最強のエンジンがシカゴまでの大量の燃料を積んだ重たい機体を加速させていきます。40秒程滑走し離陸。

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そのままD滑走路を越え、東京湾上空を飛び高度を稼いでいきます。対岸の袖ヶ浦市が近づいてきたところで、左旋回をし進路を北に変え、船橋市松戸市を通過しながら、上昇していきます。機内からは離陸した羽田空港やディズニーリゾート、都心がよく見えました。東京を旅立つに相応しい眺めです。つくば市まで進んだところで右旋回をし太平洋に向け進路を取ります。このタイミングでベルトサインが消灯しました。

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機内食

お待ちかねの機内食です。ビジネスクラスでは冊子を渡されるだけでしたが、ファーストクラスではしっかりとしたホルダーに入っています。

和食と洋食から選ぶことができました。どちらにしようか直前まで悩みましたが、洋食にしました。

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(アミューズ)

ANAオリジナルスティック〜

〜野菜のクリュディテ スモークサーモンとズワイ蟹〜

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スティックはビジネスクラスと同じものかと思いますが、ビジネスクラスとは異なり袋から出して器に入れての提供でした。

(アペタイザー)

〜甘海老 フェンネル オリーブオイル キャビアとともに〜
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3種類からの選択でしたが、ファーストクラスということでキャビアにしました。瓶のまま提供され、料理にかけて食べるようでした。

ガーデンサラダ
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〜コーンスープ〜
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(メインディッシュ)

〜和牛フィレ肉のグリル 季節の野菜と和風ソース〜

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洋食のメインは肉と魚より選択。和牛フィレ肉ということで、柔らかく焼き加減も絶妙で食べやすかったです。

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洋食ではパンが提供されますが、ご飯と味噌汁に変更してもらいました。

(デザート)

〜3種アイス盛り合わせ〜
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〜プティフール、コーヒー〜

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紅茶を頂きました。

ドイツのメーカー“ダルマイヤー”のダージリンファーストフラッシュです。ファーストクラス限定の銘柄でした。
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間食にかしわうどん、ファーストクラス限定メニューです。

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ペーシュロゼ、1食目のデザートの1つですが、気になったので頂くことにしました。ファーストクラスだからできることです。カシスのソースをかけて食べます。

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どれも美味しく頂きました。

【巡航】

ひたすら太平洋を東に進んでいきます。

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東に行く便なので、時差を考えると、できるだけ寝ておきたいところです。

前述の通り8席に対し3名のみの利用とのことで、通路を挟んで向かい側の座席をベッドとして利用されて頂くことができました。こればかりは運もありますが、ファーストクラスを2席も使えるとは、これ以上ない贅沢なことはないです。

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目が覚めるとカナダ上空を飛んでいました。ちょうど夜明けのタイミングでしたので、空が綺麗でした。

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【到着】

ファーストクラスの旅も終わりが近づき、そろそろ到着です。

 シカゴ・オヘア空港周辺は気流の悪いということで、着陸の40分前にはベルトサインが点灯するとのアナウンス。

シカゴ・オヘア空港には西側からアプローチをするようです。田園地帯が広がっています。

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空港が近づくと建物が増えてきました。
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倉庫と思われる建物を通過。
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RWY9Cに着陸し、リバースをかけて減速。
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ANAが到着するターミナル5までタキシングします。ターミナル5からは遠い滑走路に着陸したことと、広大なシカゴ・オヘア空港なだけに、20分近くかかりました。

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ドアオープン後はファーストクラスということで、一番に降機し、イミグレーションへ向かいます。混んでいるかと思っていましたが、到着便が乗ってきた便しかなかったということと一番に降機したということで、待ち時間0で入国審査を通過できました。長い時には1時間近く待つこともありますので、これは運が良かったです。

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【まとめ】

初めて国際線のファーストクラスへの搭乗になりましたが、最高レベルのサービスを受けることができ、12時間のフライトがあっという間に感じました。機会があればまた搭乗したいところです。