2024年1月31日に15年ぶりの独立系航空会社として運航を開始したばかりのトキエア、以来新潟空港をベースに札幌(丘珠)と仙台を結んでいます。
トキエアは低価格で高品質なサービスの提供を目指しているようで、LCC並みの安い運賃で機内サービスは簡素化している一方で、座席指定や20kgまでの荷物預けは無料でできます。
使用機材はフランス製のATR72-600を2機(2024年9月27日時点)運航しています。
2024年9月27日、トキエア3路線目となる名古屋中部(セントレア線)を開設しました。
新潟名古屋線はFDAが小牧線に飛ばしていますが、セントレア線は1年半ぶりの就航になります。
トキエアの新潟セントレア線は、週4日(月金土日)運航日は1日2往復されるダイヤなっています。時間は以下の通りです。
BV401(新潟9:10→セントレア10:30)
BV402(セントレア11:10→新潟12:25)
BV403(新潟13:10→セントレア14:30)
BV404(セントレア15:10→新潟16:25)
所要時間は75〜80分。前述のFDAの55分〜60分と比べると20分程長くなっています。 FDAとは異なり、プロペラ機ということや小牧とセントレアの違いもあるとは思いますが、この差は気になるところです。
気になる価格は、7,900円〜17,000円のようで、前述のFDAは13,500円〜26,000円なので、半額近い価格で移動できることになります。
せっかくの機会ですので、トキエアへの搭乗も兼ねてセントレア発の初便に乗ってみました。
【チェックイン】
チェックインは一番端のPにて実施されます。スカイマークと同じエリアです。
カウンターオープンは出発90分前の9:40でした。オンラインでのチェックインも可能で、預け荷物がない場合はカウンターに立ち寄らず保安検査場に進むことも可能です。
今回は預け荷物があった為カウンターに立ち寄り、紙の搭乗券も発行してもらいました。搭乗券は硬い紙のタイプではなくレシートタイプのもの、またTOKIAIRの印字がある簡易的なものでした。
【搭乗】
搭乗口はバスゲート用の106。保安検査場を出て左に行った先にあり、1階に降りることになります。
初便ということで多くの報道陣がカメラを構える中、搭乗開始予定時刻を5分ほど過ぎて搭乗開始。
ゲートを通ったところで搭乗証明証などが入ったトートバッグを受け取り、搭乗機までのバスに乗車します。
5分ほどバスに揺られ搭乗機に到着。搭乗機はATR72-600 JA02QQ、トキエア導入2号機になります。ATRということで、後ろ側から乗り込みます。
【機内/座席】
座席は紺色の革張りのシート。シートピッチはやや狭め。コンセント等はありませんでした。
機内は6割くらいが埋まっている感じで、窓側は全て埋まっていました。平日ということと運航日が決定したのが直前(9月に入ってから)になったのもあるかと思いますが、思いの外少ない印象でした。筆者の様に初便目当ての人も何人かいましたが、そこまで多くはなかった印象です。
【出発】
ドアクローズの後、すぐにエンジンが始動。プロペラ機独特の振動が機内に伝わってきます。エンジンの始動が完了すると自走でブロックアウト。初便ということで、大勢の社員やプレスの方に見送られ滑走路へ向かいます。そのまま滑走路に入り、RWY36より離陸。
名古屋の市街地を見ながら上昇していきます。
小さいですが、名古屋駅も見えました。
【巡航】
名古屋市の上空を抜けると日本アルプスを縦断していくルートになるので、日本アルプスを低高度て見えるかと期待していましたが、雲が多く全く見えませんでした。
フライト中盤に機長よりアナウンスがあり、始めにセントレア線初便搭乗のお礼があり、続けて飛行状況の案内がありました。
トキエアでは機内誌やwifi、ドリンクサービス等はない為、特にすることがないまま時間が過ぎていきます。
【到着】
離陸後40分ほどすると新潟空港への着陸体制に入り、ベルトサインが点灯しました。
新潟空港を南側から回り込む形でRWY28へアプローチになるようです。
田んぼが広がっています。
阿賀野川を通過。
日本海が広がっています。海岸は海水浴場にもなっているようです。
住宅街を超え、阿賀野川を再度通過して着陸。
やや東よりの風が吹いていたので、追い風となるRWY28への着陸は意外でした。
空港の西側のオープンスポットに到着するようです。マーシャラーが誘導しているのが見えました。この位置から90度転回して停止しました。
降機後に1枚。トキエアの青い尾翼が青空に映えます。
【まとめ】
初めてのトキエア搭乗でしたが、良くも悪くも"普通"と言ったところ。機内サービスがほとんどない為、当然と言われればそれまでです。
今後機材を増備し路線も拡大していくことが予想されるトキエア、今後の動向が楽しみです。